今月10日に久々にビッグカップルの熱愛が報道された。Block BのZICOとAOAのソリョン。いずれもKpopのトップランナーで海外でも人気の高いグループのメンバーということで注目を集めた。この報道に対し、双方の事務所は2人の交際を認め、「温かく見守ってほしい」というコメントを発表した。
この熱愛を報道したのが韓国のニュースサイト「ディスパッチ」。これまでも兵役中だったRAIN(ピ)&キム・テヒや、少女時代のテヨン&EXOのベッキョンらの熱愛をスクープしてきた「スクープ専門メディア」だ。芸能人の間では「ディスパッチに押さえられたら絶対否定できない」と恐れられ、スキャンダルが出ない芸能人は「ディスパッチが諦めた芸能人」とまで言われるこのサイト。いったいどんなサイトなのだろうか。
「ニュースは真実だ」というタイトルが記されたブルーのトップページ。見た目はこれといった特徴もないし、内容的にも他のニュースサイトとは特に違わない。ただ他のサイトに比べて広告が少ないという印象はあるだろう。
特徴的なのは、記者が全員女性であることと、「現場主義」であること。TVや新聞、雑誌が中心の日本のメディアと違って、ネット社会の韓国のニュースサイトの多くは記者がいわゆる「足でかせぐ」のではなく、PCの前に座ってできるだけたくさんの記事を書く。検索ワードの上位に入っている人物や話題の記事を拾ってきて記事をたくさん載せて「訪問者」を増やし広告収入をあげる、という手法だ。今回のZICO&ソリョンでも見られたような「過去の発言が話題に」などという記事はまさにこのタイプ。記者一人あたり一日で50本もの記事を書くそうだ。
それに対して「ディスパッチ」は「検索ワード記事」に流されることなく、独自の記事を掲載し続けている。もちろん空港ファッションや、新しいドラマや映画の情報も掲載しているが、他のサイトに比べ「単独」(独占取材)と書かれた記事が多いことに目が行く。
これらの記事は女性記者たちが「足で稼いできた」ニュースだ。特に熱愛報道などプライベートに踏み込むニュースソースは粘り強い「張り込み」で手に入れてきた。長い時には3ヶ月も張り込んで事実を突きつけるわけだから「敏腕刑事」並みだ。
「ストーカー級」とも言われるディスパッチだが、これまで大きな批判にさらされたことはない。それは彼女たちが確固たる信念でニュースを報じているからだろう。
1.不倫の記事は扱わない→本人たちだけでなく、直接関係のない家族まで巻き込んで傷つけることになるから。
2.新人タレントのスクープは扱わない→スキャンダルによって潰れる可能性もあるから。
3.スクープ入手後、最低3週間は確認作業→入手後すぐに別れてしまうこともあるから。
また葬儀取材も行わない、とのこと。これらの「信念」があるからこそ、「ディスパッチ」らしい記事を書き続けていられるのだろう。
ちなみに「ディスパッチが諦めた芸能人」といわれていたイ・スンギと少女時代のユナの熱愛をスクープしたのも当のディスパッチ。これからどんなニュースを報じてくれるのだろうか・・・。
(写真:ディスパッチが掲載したBlock B ZICO&AOAソリョンの記事より)
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