CNBLUEイ・ジョンヒョン「しあわせなこのしゅんかん」、『LEE JONG HYUN Solo Concert in Japan ―METROPOLIS―』参加レポ

背中を向けて片手を上げてのサヨナラは、いかにもジョンヒョンらしいお別れだった。


2月に行われたジョンヒョンのソロ公演は、ヨンファの入隊が電撃発表された後だけに、客席は最初から涙でいっぱいだったという。なにしろ、一緒に入隊するという発言をしていたジョンヒョン、敬愛する彼を追いかけてすぐにでも行ってしまうのではないかという不安が大きくファンの心を覆っていた。心の準備をする暇がない状態だったのだ。

そうして、ファン達の中に広がっていったのは、彼らと会えるのはいったいいつまでなのだろう、という事だった。

3月5日、粛々と入隊したヨンファを見送って、6月のジョンヒョンソロコンサートの追加公演が発表される。もう一度会える。が、これが日本での入隊前最後だという追加公演だ。

そんな中で幕を開けたコンサートは、15日の横浜で最終日を迎えた。集ったひとりひとりのファン達が抱えていた彼への対する想いをジョンヒョンが笑顔で迎える。彼のソロアルバムからの曲、CNBLUEとして発表した自作曲、過去曲から最近の曲まで幅広く展開、会場を埋め尽くしたファン達を酔わせた。

「みんな、悲しいって言いますけど、いちばん悲しいのは僕ですから。行くのは、僕なんですからね」

「今日が終わったら、長いんですよ。だから、この今日の映像を見たら皆さんに、あー、早く会いたいなぁって思ってもらえるようにしたいんですよ」

曲の合間のMCで、ジョンヒョンはこんなことを言い続けた。沈みがちな空気を彼独特の表現で、笑わせながら話を盛りあげていく。観客から、「オッパ」と呼ばれると、「違うでしょ、見えてますよ」と即答する。(オッパ=年下の女性が年上の親しい男性に向けての呼び名で、芸能人にも使われる)ついには、「奥さん」「ご主人」と観客を呼ぶ。

その「ご主人」たちをステージに上げて、歌わせてしまうジョンヒョン。『Starlit Night』、ジョンヒョン作のバラードの一節をそれぞれに、マイクを持たせて歌わせたのだが「ご主人」達は、ジョンヒョンが笑い出す替え歌を熱唱した。「この世界で輝いてる・・・ ・・・変わらずそばにいてくれる 君の心が光らせている」“君の心”を“ジョンヒョンの心”と変えたのだ。さらに、会場との“ジョンヒョンの心”の大合唱。ステージ上で「ご主人」たちと並んで歌う本当に愉しそうな姿がCNBLUEメンバーの姿とダブって見えたというのも言い過ぎではないかもしれない。

いまや、恒例になったかのような「アンコール」を叫ぶ代わりの「イ・ジョンヒョン」コールで始まったダブルアンコール。

公演終了後に、自身のインスタグラムに動画を上げたのも自作曲の中でも好きな曲だと言う『BLIND LOVE』 今公演のアンコール曲に選ばれたこの歌、ステージと観客が一体となり、大合唱となった。「この歌詞ヤバいな」と、ジョンヒョン自身も言うように、これから待っている別れをどうしてもダブらせてしまう歌の内容、・・・だからこそ、ジョンヒョンはこう言ったのだろう。

「最後は笑顔で!」

どんなに 離れてもいつでも愛してる

『いつでも 愛してる』

ヨンファ入隊後、SNS上では彼の帰りを待つ、いやCNBLUEというバンドの復活を待つネットユーザー達による過去の画像や映像が毎日上がって来る。ジョンヒョン自身も、オープニングアクトの後輩N.flyingの演奏に「羨ましい、ライブがやりたい」と言った。が、時間はそれぞれの上を平等に流れていく。この日、ジョンヒョンがインスタグラムに上げた「しあわせなこのしゅんかん、いつまでももっていきます」のコメント通り、忘れることのできない時間を共有できたファン達は幸せだった。

幸せな記憶を抱いてそれぞれが歩いていく先に、ジョンヒョンに、CNBLUEにまた出会える未来が待っている。

written by  Y


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