今年もはや半年が過ぎ、下半期のドラマの製作、放送が報じられるようになった。今回はヒロインの女優に注目してそれらのドラマを紹介したいと思う。
1回目は「3キム」と呼ばれている次世代を担う10代の女優3人を取り上げる。
キム・セロン『魔女宝鑑』
5月からJTBCで放送されているファンタジー時代劇。時代劇でもおなじみの朝鮮時代の名医ホ・ジュンと、呪われた悲運の王女の切ないラブストーリー。ホ・ジュンを演じるのはユン・シユン。除隊後最初のドラマ出演となる。
キム・セロンは2010年、ウォンビン主演の映画『アジョシ』に出演し、天才子役と注目を浴びる。ドラマでは『女王の教室』や『ラブオン・ハイスクール』に出演している。『ラブオン~』では人間界に降りてきてしまった天使、『魔女宝鑑』では魔女役と、ミステリアスなイメージが魅力の15歳。
キム・ソヒョン『戦おう、幽霊よ』
7月からtvNで放送される人気ウェブ漫画が原作のホラーコメディ。幽霊が見える能力が嫌でたまらない大学生ボンパルの前に現れた女子高生の幽霊。ボンパルは自分の能力をなくすために幽霊と行動を共にすることに。キム・ソヒョンが演じるのは受験前日に死んだ女子高生の幽霊。大学生のボンパルを2PMのテギョンが演じる。
キム・ソヒョンは『太陽を抱く月』の王女の少女時代を演じたことで注目を浴び、『会いたい』ではユン・ウネの少女時代も演じて、トップ子役の座に。また『ショー!音楽中心』のMCを務めるなど、10代を代表するタレントとしても活躍している。『戦おう、幽霊よ』は、『恋するジェネレーション(原題:Who are you? 学校2015』に次ぎ、2度目の主演作となる。1999年生まれの16歳。女優活動に専念するため高校に通わず、ホームスクーリング制度で学業を続けている。
キム・ユジョン『雲が描いた月明かり』
朝鮮時代を舞台に宮中の若者たちの成長と恋を描いた物語。キム・ユジョンは生計を立てるため宦官となった男装の女性、ホン・ラオンを演じ、パク・ボゴム演じるイ・ヨン世子(王位継承者)とラブロマンスを繰り広げる。
キム・ユジョンは2004年4歳の時に『氷点』で子役デビュー。その後も数々のドラマ、映画に出演、時代を代表する人気子役に。BIGBANGのV.Iのミュージックビデオ「V.V.I.P」にも出演している。2014年から16年までは『人気歌謡』のMCも担当した。16歳にして芸歴12年の「ベテラン」だ。
最近10代の女優が多く活躍するようになった。今でもそうだが、劇中の10代の役を20代の役者が演じることは少なくない。10代の実力と人気を備えた俳優が多くないという背景もあるだろう。だが、最近は20代前半の実力ある女優が少ないという事情や、年齢にあった俳優が演じてこそ表現できる部分も多くなるという理由もあって、10代の俳優の起用も増えてきているという。
韓国の芸能界では「子役」「成人俳優」というカテゴリーのようなものがあるが、最近はその境界はぼやけてきている。また、3人とも幼い頃から演技活動を続けてきていて、実力は成人の俳優たちに比べても遜色ない。10代の多感な少女の物語を描いた3つのドラマ。「3キム」が新しい扉を開いて行くのだろうか。
(Photo:credit.on.pic)
0コメント