SF9編
昨年のFNC Kingdom in JAPANが開催される前日。突如空港に現れた制服姿の少年たちにアーティストの出入国を見守っていたファンは驚かされる。
それから1年、彼らはFNC初のボーイズダンスグループ「SF9」となってFNC Kingdom のステージに帰ってきた。昨年のオープニングアクトでも披露した「K.O」と、デビュー曲の「FANFARE」。10月から数々のステージに立ってきただけあって、新人らしい初々しさの中にも安定した成熟度も見えるステージだった。
またSF9のメンバーは先輩たちのソロステージの助っ人としても登場した。
ロウン&テヤンは、FTISLANDホンギの「Kings for a day」、ダウォン、フィヨン、インソン、ジェユンはCNBLUEジョンヒョンの「Pina Colada」に登場。自己紹介で「私は・・・」というのをジョンヒョンが「僕は」と言うように促す微笑ましいシーンも。
ジュホはAOAジミンの「PUSS」。去年はバックダンサーとして同じ曲のステージに立ったが、今年は「クイーン」ジミンの’’相手役’’に。そしてヨンビンとチャニがCNBLUEヨンファの「マイレージ」でダンス&ラップを担当した。
デビューから2か月あまり、韓国での活動が続いている中、さらにコラボステージの準備もあって、さぞ忙しかったことだと思うが、彼らが登場したことでFNC Kingdomの新しい一歩が踏み出された、そんな感想を持った。
AOA編
4回を重ねたFNC Kingdomで、一番の成長を遂げたのは間違いなくAOAだろう。初めて開催された日本武道館のステージではダンス2曲、バンド2曲(うち1曲はカバー)だったのが、今年はリード曲を6曲、さらにメンバー2人がソロステージを務め、FTISLAND、CNBLUEに次ぐFNCを支える三本の柱のひとつになった貫禄を見せつけた。
正直、今回一番盛り上がったのはAOAの「愛をちょうだい」のステージだったかもしれない。T.M.Revolurion(西川貴教)とのコラボソングで、メンバーだけのバージョンもあるが、今回は西川のパートをホンギが担当。ホンギが舞台後方の1段高いところに登場した時は会場中が悲鳴とどよめきに包まれ、これぞファミリーコンサート、の盛り上がりだった。せっかくFNCのアーティストが一堂に会するフェスなのだから、こういうステージをもっと見たい、と思うのがファンの心情なのでは。
AOAでソロステージに立ったのはチョアとジミン。チョアはアリシア・キースの「If I Ain't Got You」をしっとりと熱唱。ジミンは前述のとおり、SF9のジュホと「PUSS」でラップステージを披露したが、欲を言えば韓国でユニット活動をしたAOA Cream(ヘジョン、ユナ、チャンミ)のステージもあれば、と思った。
N.Flying編
FNC第三のバンド、N.Flying 。日本メジャーデビューも果たしたものの、正直なかなか活躍の場がなく残念だが、今回のステージはその実力を発揮した素晴らしいステージだった。
メインボーカルのスンヒョプがラップも多用する曲は、FTISLAND、CNBLUEとは一線を画した新しいスタイルだし、それぞれの楽器もかなり進歩が見られて「バンド力」はかなりのもの。韓国でのデビュー曲「ギガマッキョ」もライブで聴くと音源とまったく違ってパワフルで「N.Flying」のカラーを見せる曲だった。
夏にリリースした「Endless summer」はFTISLANDにも曲提供をしているバンドMOTHBALLの曲。これまでのN.Flyingの曲とはがらっと曲調が違うが、いろんな曲に出会って、試行錯誤して自分たちの曲を探して成長していってほしい。そんなことを思いながら、N.Flyingのステージを見た。
HONEYST編
「HONEYSTって誰?」Kingdomの参加者やFNCのファンからけっこうこんな声が聞こえた。「NEOZ BANDだよ」と紹介すると「あ~、あのコたち」という反応。
Mnetで放送されたサバイバル番組「d.o.b」でSF9のライバルとして登場した4人組バンドはデビューを果たすことはできなかったが「HONEYST(ハニスト)」としてインディーズ活動を続けている。
NEOZ BANDとしては、CNBLUEのアリーナツアー「Puzzle」でSF9と共にオープニングアクトに登場し、日本のファンにお披露目は済ませているが、HONEYSTとしてはFNC Kingdomが初のステージとなった。
今回演奏したのは、「d.o.b」でも演奏していたAOAの「胸キュン(シンクンヘ)」、CNBLUEの「I'm sorry」、そしてFTISLANDの「Hello Hello」の3曲をつないだメドレー。「I'm sorry」では日本のファンにおなじみの「もらごダンス」と呼ばれる振りをボーカルのチョルミンが遠慮がちにみせて、会場から「カワイイ~!」の声があがっていた。
(Photo: FNC Entertainment)
(Written by Yuki.A)
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